男性言葉と、女性言葉。

混沌

もう今週末には、図書館に本を返却しなければならない。お正月を挟んで借りているので、通常より余裕があったはずなのだが、ほとんど読んでないものもある。こりゃーいかん。

その中に、よけいなお世話、という本がある。副題に、日本語の乱れを衝く、とある。要は、今日の日本語の乱れを、よけいなお世話で指摘しているのだ。たとえば、駅のアナウンスの、ホームに電車が参りますので、白線までお下がりください。

参るは謙譲語で、話者自身の行動を示す語だから、変なのだと。電車が入ります。または電車が入線します。ならば、よいのだろう。しかし、穿った見方をして、電車だってアナウンサーの身内の者が運転してる。私も電車も一員である、とすれば、電車が参ります、でもよかろうに、などと。

わ、抜き現象。という内容がある。要は、女性が、会話の中に、わ、を入れなくなったという。これあげるわ、が。これあげる、に。いらないわ、が。いらない、に。確かに、書いた言葉に、男性か、女性か、が、わからなくなっていると。おや、空が晴れてきたぞ、が男性で。あら、空が晴れてきたわね、が女性と。

なるほど、やっぱりよけいなお世話、なのだ。タイトル通りの。作者はそれを見越して、あえて指摘している。私も日本語の乱れに加担しているのかもね。ま、所詮、これは私の日記みたいなブログ。何を書こうが私の勝手だからね、と開き直る。そんなわけで、大まかにこの1冊を読んだつもりにする。なんで借りたかというと、私だって日本語の乱れは、自分自身にもあると思うから。ちょっと気になって。