赤エイの味噌汁。

エイの味噌汁

妻が、今夜は赤エイの味噌汁だからね、という。エイといえば、マンタのようにヒラヒラした、それの小型版。どっちかというと、生臭いという印象だ。

それまでは、普通の味噌汁が続いていたから、たまにはいいかも、と。普通とはいっても、我が家は具沢山の味噌汁。その前は雑煮。趣向が変わるのは、楽しみだ。

登場したのは、ちょっと色合いが濃いめの味噌汁だった。肝とヒレなどがたっぷり浮かんでいる。一口すする。味もこってりと味噌を濃く仕上げている。

肝を食べる。別段、あまり印象がない。ヒレを食べる。ヒレの薄い骨にくっついた身をはがして食べる。あっさりした味。薄い骨をかじってみる。コリコリと食べられるじゃないか。

骨と思うからいけない。軟骨だと思えばいのだ。また次のヒレにかじりつく。コリコリとした、この骨の食感がいい。おまけに骨だからカルシウムたっぷり。私たち夫婦も50代、カルシウムの補給に気をつけないといけない年頃だ。エイヒレの味噌汁でカルシウム補給、たまには作ってもらおうか。ちなみに、犬の陸君はまったく食べなかった。猫の殿ちゃんはボリボリむさぼり食った。彼らにも、いろいろな好みがあるもんだ。