豊後牛のすき焼き。

すき焼き

昨日は、珍しく私から食べたいものを先に言った。すき焼きと。そこで、妻と買い出しに、スーパーへ。牛肉、焼き豆腐、しらたき、ねぎ、しいたけ、春菊、人参、白菜、エノキ茸。関西では、お麩を入れます。そういえば、お麩は味噌汁にもよく入ってたっけ。

妻によると、さらに大根、たまねぎを入れるという。たまねぎを入れたら、牛丼の具じゃないか、と言うと、妻は、牛丼を食べたことがないからわからないと。そうですね、妻だって女性。牛丼チェーンに独りで入って、牛丼の並なんて、おばさんでも恥ずかしいんだろうか。確かに牛丼屋で、中年のおばさんがひとりって、見たことがなかったね。

さてさて、メインの牛肉は、このご当地大分なら豊後牛。こっちへ来て、初めて買うのではなかろうか。高いものね。450グラムで、3980円。ま、一年に一度の贅沢です。あとは、ちょっと安い500グラムで2980円の豊後牛も買ってと。ところで、私のひとり暮らしの時も、一人ですき焼きは年に2度ほど作った。それは、牛肉に半額シールが貼られたときだけだったが、そんなチャンスは滅多になかったから。

関東ではわりした、を使いますが、私たちは使いません。砂糖と醤油と酒で、段々と味を調えますから。あっ、牛脂、買うの忘れた。ま、サラダオイルでごまかそう。肉を放り込み、ジュワー、なんとも香ばしい肉の匂いが立ち上る。この匂いだけでも幸せ気分。具材をどんどん放り込んで。肉としらたきはそれぞれ端っこに置いてと。くっつけると肉が硬くなるのは常識ですから。

まず、安い方の肉を味わう。コクがあって旨い。次に高い方の肉を味わう。トロッと軟らかい、旨みも独特。値段の差って、ここにあるのですね。さすが肉質が違うわ。かつてひとりの時は、オーストラリア産牛肉も試したけれど、ごつごつして硬かった。すき焼きには向かない、って思ったものでしたが、やはりすき焼きは国産牛肉でなくっちゃね。いやー、大分の豊後牛、旨いぞ。値段が高いけど。それだけのものは、確かにある。