牡蛎、たらふく、大満足。

牡蛎たらふく

またまた妻のお友達から、瀬戸内の海の味覚が到着しました。実はですね、このブログで、前回妻の別のお友達からモガイが届いた。そのモガイは、むき身だったので、どんな貝殻を持っていたのか、見たかったな〜、なんてことを書いたことが気発端でした。

その妻のお友達は、私のブログを読んでいて、じゃー殻付きのモガイを送ってあげるから、って、わざわざ。ありがたいことです。で、モガイは到着しました。でも、なんと、モガイの他に、岡山産の牡蛎がどっさり。クロネコヤマトクール宅急便の、包装を開けると、海の、磯の、潮の香りが部屋いっぱいに広がって食欲をもり立てる。発泡スチロールの中は、まさに獲れたばかりとわかる、それらの貝殻がぎっしりと。さっき海から上がったよ、と語りかけているような。

さっそく、妻は懸命に牡蛎の殻にナイフをこじ入れて、殻をしっかり閉じている貝柱を切り、やっとのことでこじ開け、殻にのったつるんと光る牡蛎を私に差し出した。あっ、かぼすを、と妻は言う。いや、そんなものはいらない。と私は言った。新鮮で本当においしい物は、なんら手を加える必要はない。目の前に磯の香りが広がる。ぺろっと牡蛎は私の口に収まった。そう、海水の塩味がいい塩梅だ。かみしめると、甘みさえ感じられる。つるっと、のどを通るこの感触が心地良い。旨い。妻が、恨めしげに私を見つめる。どお、おいしい。私は、そんなもん、旨いに決まってる、と言う。妻の目が、悲しい。

そうなんです。妻は牡蛎が大好き。でも、食べられない。それは、7〜8年前、さるところで大好物のカキフライを食べたら、当たっちゃった。顔やカラダがパンパンにふくれたそうな。ノロウイルスでしょうね。それ以来、好きなんだけど、食べることができない。あ〜あ、可哀想な妻。その分、私が存分に味わってあげましょう。とはいえ、そんな事情もあり、私にとっては牡蛎が食卓に上がることなど金輪際ない、と思っていたから。ま、これが最後でしょうか。

その届いた牡蛎、前日は鍋に。この日はカキフライに。きゅうりのタルタルソース、なかなか美味です。それにしてもびっくりしたのは、牡蛎が2個入っているカキフライ、これは初めてです。最初は、何?この、ボリューム。噛みしめると、コロモの中からじんわり、わっ、牡蛎だらけ。でも、カキフライおいしい〜。さらに、お酒の肴は酢牡蛎大根おろし。などと、たらふく食べて、ごちそうさまでした。妻が牡蛎を以前のように食べられるようになるのは、いつのことやら。こんなにおいしいのに。可哀想に。