新しいシューズを下ろした。

新しいシューズ

2週間くらい前に買った、2000円もしない散歩用のシューズである。今まで履いていたものは、20年くらい前に買ったミズノのテニスシューズ。たぶん1万円前後だったと思う。トレーニング代わりにテニススクールに通い、思う存分汗を流した名残のあるシューズだった。この後くらいからエアークッションのシューズが流行った時代である。とうとうカカト部分に穴が開いて、中に小石が入り込み、甲の部分もボロボロになった。

この代わりとなるシューズを、いろいろなところで探した。まずは、妻が持っていたシューズに着目。デザインはシンプルで、手に持つと、とても軽い。おっ、このシューズがいい。と、妻に言うと。これは、とても高かったのよ、と。バレーボールの専用シューズで、ママさんバレーなどで使っていたとか。日本製で、値段は1万5000円とか。それも、10年以上も前に買ったとか。いいシューズは、見て、持ってみれば、解る。そして長持ちする。

で、専門店の、スポーツオーソリティーとか、ABCマートとかに行ってみた。確かに、ウオーキングシューズや、ランニングシューズが、6000円〜10000円くらいで並んでいる。手に取ってみると、そのすべてが中国製である。依然、とある靴専門業者が言っていたけど、同じような仕様で、日本製と中国製では、持ちが全然違うのである。私も、何度か買って、3年でもう剥がれたのとか、幻滅したことがあった。1万円くらい出してもいいから、日本製のしっかりしたシューズが欲しかったが、まるで置いていない。5〜6千円で数年しか持たない中国製にも腹が立つ。かと言って、シューズ専門店では安くて4000円だ。もちろんこれは中国製。専門店はあきらめた。

ショッピングモールのスーパーに行った。ワゴンセールで値札より3割引。値札は2780円、製造はもちろんメイドイン・チャイナ。なーんだ、安い靴は専門店よりスーパーにあるのじゃないか。2000円で数十円のおつりが返ってきた。妻が、こんなのでいいの、と聞く。どうせ中国製だったら、中途半端なお金を出すより、徹底的に安いものでいいのだから。毎日の陸君の散歩に使って、5年は持たないだろう。いいとこ3年。その間に、本当にいいシューズを探しましょうか。

ところで、なんでこの日まで履かなかったか。妻の里、岡山県矢掛地方では、新しい靴を下ろすときは、午前中に履き下ろすか、午後なら家の中から履いて出て土間に下りるという風習があるらしい。妻たちは新しい靴をそうした、というので私もこれに従った。奈良でも、なんかそんな風習があったように思うが、とっくに忘れてしまった。ま、ケガもなく、毎日元気に陸君とのお散歩ができますようにと、おまじない代わりに。