昨夜は鍋だった。

かに鍋

夜も段々と冷え込んで、鍋ものがおいしい季節になりました。そこで我が家も、おでん以来の久々のお鍋。それも、なんとワタリガニが主役。このワタリガニは、妻の知り合いの岡山・寄島の方から、送っていただいたもの。6杯もの見事なカニクール宅急便で届きました。

スーパーで同じようなカニだと1500円もしたよ、と妻が言う。ちゃんと調べるのですね、買物ついでに。でも、地元では、1杯500円くらいで買えたとか。今年はカニが不漁で、あまり獲れないとか。それでは、大切にいただきましょうか。

具材として、意表をつかれたのは葛切りとカリフラワー、ちくわ。なるほど、鍋だから、基本的には煮えればなんでもいいわけで。椎茸も、十字に包丁が入っている。仕事してますねーって感じ。妻が、かつて料理屋に勤めていたときは、何十皿もこのように椎茸などを下準備をしたとか。そんな経験が生きているわけですね、この鍋には。

あらかじめ昆布で出汁を取ってはいるが、それにしても、カニを入れるといい出汁がとれる。鶏肉からも、椎茸などの野菜からも。肉、魚、野菜、練り物、それぞれから旨みがしみ出て、言葉では言い尽くせない複雑な味わいがある。旨い、ただそれだけ。いつの鍋でも、材料の違いがあるので、絶対に同じ味にはならない。そこが鍋の良さですよね。

料理屋さんで食べる、努めて味の変わることのない鍋物がいいか。同じ味が再現できない家庭流の鍋がいいか、人それぞれでしょうけど。私は、我が家流の方が、今夜はどんな味に、と楽しみが広がる分、好きですね。