特別史跡 大日石仏

大日石仏

さてと、気を取り直して、ブログを続けましょうか。そうそう、臼杵石仏からの帰り道。紅葉の名所といわれる、白馬渓の近くにも磨崖仏があるらしい。道路地図にも載っているが。車で行くと、小さな看板があったような。しばらく行くと、また粗末な案内が。どうもこの道路下のようだ。ところで、車をどこへ止めたらいい。なんか、お墓の横に、ちょっとした空き地がある。ここへ、止めちゃえ、というわけで、車を降りた。

シンプルな案内板がある。特別史跡 大日石仏 と、書いてある。矢印の方向へ細い道をしばらく降りていくとありました。なかなかりっぱな覆堂で、まだ新しい感じ。訪れている人は誰もいなかった。仏様の方は、風化が激しく顔はまったくわからない。説明は案内板に任せるとして。しかし700年から800年の間、よくぞここまで残ってくれました。右から3番目の不動明王は、はっきりと形がわかります。なかなかスラリとした体型で。当時としては、様々な彫り師が、豊後の国の各地で、姿形の造詣を競ったのかもしれません。スポンサーなんか、いたのかなー、と。

その覆堂から周囲を見渡すと、真下にはかぼす畑が広がっている。かなり大きくなって、もうすぐ収穫かも。車に戻ると、その直ぐ隣では、造成地の工事で、住宅地がここにも広がるのか。臼杵のこの地でも、開発が進められている。

帰りは、海沿いを走り、佐賀関へと向かう。久しぶりに海を見た。佐賀関を少し過ぎた小さな漁港で、昼飯にする。海がきらきらと輝いて、きれいだ。そして眩しい。時折、船が港内を行き来する。杖を片手に、麦わら帽子をかぶったおしいさんがそろりそろりと歩いていた。痩せてはいるが、日焼けした顔。かつては、海を仕事場としていたのかもしれない。海と老人、深い問題を秘めた日本の縮図かもしれない。

佐賀関の道の駅で妻が買物。ひじきとさつまいも。ひじきは、家で袋を開けてみると磯の香りがいっぱいに広がる。ひじきって、こんなに香りが広がるものだっけ。さつまいもは、後日のお楽しみということで。