おでん、3日連続。

おでん3日連続

夕食のおかずは、3日連続おでんであった。たいていの人は、3日もおでんが続くと、怒るであろう。いつまで、おでんなんだ。いいかげんにしろ、と、ちゃぶ台をひっくり返すかもしれない。しかし、我が家は3日間、おでんが続いた。私も、怒らない。その訳は・・・。

なにせ当の私が、おでんを作ったからだ。そう、おでん。なんてことはない、どこの家庭でも作るおでん。コンビニでは、寒くなると必ず、その匂いが店内に漂っている。関西では、関東炊き、というが。とにかく、私が作ったのだから、妻も文句は言わない。なにせ、妻の口癖、今晩何しようかな、がないからだ。

妻は、私が作る日に合わせて具を買い込んでくれていた。串に刺した牛筋、妻はアキレスという。大根、はんぺん、餅入りきんちゃく、こんにゃく、竹輪、ウインナー、薩摩揚げ、牛筋など。骨付き鶏肉、ん、ん、ん、なんで、こんなもの。と聞くと、妻は陸は骨が好きだから。なるほど、納得。妻は、ゆで卵も作ってくれていた。ありがたい。私が作る時の必須は、大根、牛筋が、絶対欠かせない。さらにスーパーへ買いに出たが、牛スジ100グラム198円。なんでこんなに高いの。東京なら、豪州産が100グラム98円で、国産牛肉なら128円なのに。さらに、ゴボウ天、佐伯産のじゃこ天、薩摩揚げなどを買い足す。

さて、私がつくる。昼過ぎから、でかい鍋に、湯をわかし、沸騰したら、大根、牛スジをどんと放り込む。数時間はとろ火で、灰汁取りに専念。あらかた灰汁を取り終えたら、しゃもじに醤油2に対して味醂3の比率で、どぼどぼ流し込む。具もばしばし入れる。かつお風味のほんだしもちょいちょいっと。さーて、晩飯。もう部屋中におでんの匂いがいっぱい。旨そう。1日目は、牛スジは食べません。食べる。旨い。温まるー。ふー、食ったー、ごちそうさま。2日目、いよいよ牛スジを食べる。とろとろになって、味もたっぷり染み込んで、おいしい。陸君が横で待っている。昨日、鶏肉の骨、あげたじゃん。はいはい、牛スジあげるから、暑いからふーふーして食べるんだよ。いきなり食べた。熱かったらしい。もう次を待っている。3日目、卵の中まで味が染みている。まだまだ、飽きないけど。これぐらいにしてと。おっと、鰯のつみれを買うのを忘れていた。次は、気をつけよう。

私がひとり暮らしの時なんか、10日くらい続いたことがあったんだから。少なくなれば買い足して、調味料も継ぎ足して、ときどき底の方にどす黒くなった取り忘れの具があるけど、それも愛嬌で。私がひとりで食べるのだから、いいではないか。最後まで、旨かった。でなきゃ、毎日続けませんって。大分の地で、私が初めて作ったおでん。3日間食べ尽くして、鍋には、こんにゃく2切、薩摩揚げ2枚が、おいしいおでん汁とともに残った。汁を捨てるなんて、とんでもない。妻は、この汁で野菜の煮物を作ってくれるらしい。これもまた楽しみ。ひとまず我が家のおでんは、3日間で終了。もっと寒くなったら、また作ろうね。