27日、びっくら豊洲の大変貌。

豊洲の大変貌

前日も、豊洲をバスで通っていて、いやー変わったなー、と。そこで、噂には聞いていたが、どう変わったかを、目で見てみることに。この豊洲は、20年くらい前に、車ではよく通過したものです。夏だけでしたが。

その時は、朝早く起き、道路が混み出す6時前には杉並の浜田山を出て、井の頭通りから、明大前で甲州街道をまっしぐら、新宿、四谷を抜け、皇居の横を通り、有楽町から、銀座の晴海通りへ。仕入れの車がいっぱい停車している築地市場の横を通過。晴海で突き当たって、左折。春海橋を渡り、石川島播磨重工業の造船所や施設に挟まれた道路を抜け、有明コロシアムを左に見て、お台場のちっちゃな砂浜にたどり着いたものでした。700円の高速代を払って、行けばもっと早いけど、朝の混み出す前の道路は、結構スイスイと、信号だけがジャマですが。何でお台場か。それはね、ウインドサーフィンのでっかいボードをルーフキャリアに積んで行くから。一番距離の近い、ウインドのポイントなのです。レインボーブリッジやお台場の各施設、マンションとかができる前でした。

したがって豊洲の印象というと、石川島の施設が並んでいるというくらいで、ドゥスポーツにはテニス教室でちょっと通ったくらい。なんでテニス教室かというと、テニス仲間がみんなおじんおばんになっちゃって、一人でするなら教室しかなかったから。さておいて、豊洲はそれこそ一般人には何の関係もない施設ばかりで、つまりはなにもない場所でした。それが今、注目という。20年前は、ユニシスのビルがあって、10年くらい前に、豊洲の駅近くにセンタービルができたっけ。ビッグサイトからバスに乗り、降りてみると、目の前にデーンとビルがあるけどなんだか、がらーんと。

そう、まだまだ空き地が広がっているのです。そのちょっと先に、ららぽーとが横たわっていると。その傍らには結構でかいビル工事が。北東方向に歩いていくと、ホームセンター・スーパービバホーム、なんだこりゃ。大分では、ホームセンターは多いです。そりゃー田舎だし、マンションよりは庭付きの一戸建ても多いから当然ですけど、なんでマンション群のど真ん中に。なんで、なんで、と考える。

さらに歩くとマンション工事にぶち当たる。建築計画を見ると、敷地面積13800平米、延べ面積は12万平米、なんと48階建て。数字を見ているだけでくらくらしそう。そんなに空中に浮かんでいたいのかい。地震で電気が止まったら、48階まで歩けるのかい、いや降りることができるのかい。などと。つまり、ここに1000世帯くらいが入るのですね。すごー。この道路向かいの南東側は、とっくにマンション群が完成した様子。昼前でも、周りから生活の臭いって、あまり感じられないけど、みんなが良き隣人で、隣近所の気軽なお付き合いはできているのかしら。新しい街、みんながいつまでも恙無く。


まだまだ完成途上の豊洲

この建築中のビルの向こうにキャナルウォークがあるらしいが、行ってみると護岸の工事中。まだまだ完全に整備されるのは、何年も先らしい。しかたなく後戻りして、センタービルとホームセンターの間の道を歩く。ビルによる風切り音か、排気の音か。ゴーゴーと違和感がある。なにか不吉な音のようで気持ちが悪い。公園で野球をする小学生がいる。私も子供の頃に三角ベースの野球をやったが、それは空き地であったり、稲刈りが終わった田んぼなりで遊んだものだ。ここはきれいなグラウンドで、金網フェンスの向こうに、建築のクレーンが見える。ボールがころがり出ることはないし、まして行方不明になることもない。いいなあ。その先にサンセットウォークがあるはずだけど、これもどうせ工事中でしょ。建築中の高い塀の向こうには、どれだけ工事が進んでいるのかわからぬが、トラックが頻繁に出入りする。これらのマンションを、楽しみにする人は多いんだろうな。

ユニシスのビル辺りまで行く。ちょうど昼時、前の道路に停車した移動販売の弁当屋に、10数人が群がっている。わざわざビルの外に出て、弁当を買って、またビルに戻って食事ですか。時間がもったいなくないのかな。それとも、ゆっくりと食事をする場所がまだ整ってないのかもしれない。通勤途中に弁当を買って行けばいいのにね。

ららぽーとの方へ行くと、ひとり、または2人と、その方面に手ぶらで歩く人がいる。この人たちも飯を食いにいくのだ。ぎっしりと人もビルも密集した渋谷や新宿なら気にもとめないが、ここではそんな人が妙に目立つ。背後に石川島播磨重工業からIHIと名前を変えた真新しいビルがドンと聳える。帰ってからの新聞で、570億円の下方修正で、170億円の営業赤字に転落とあった。このビル代がふっとびますね。ま、このあたりの土地を売ったからいいのか。逆にそんな驕りがあったのかも。さらに見出しに、欠陥工事発覚とある。奢れるもの、久しからず、ですよ。

ららぽーと豊洲、うーん、結局どこにでもあるような施設。強いて言えば、ドックの雰囲気を残したところと、橋の向こうにビル群が見渡せるところか。夜なら、いいのかも。館内は、ただただ広いけどね。きれい、すっきり、新しくと、いいとこずくめであるような豊洲だか、ぐるっと歩いているうちに、古い、まるで取り残されたような、施設がある。ゆりかもめ豊洲駅の直ぐ下にある港湾労働者豊洲宿泊所。かつて造船などが盛んだった頃は、労働者で賑わっただろうが、今は一部屋のベランダにひらり揺れているだけ。施設の中の理容室も営業はしているが人気がなさそうだ。

直ぐそばの都営住宅に落書きかと思えば、補修箇所をチェックした目印の記号のようだ。伊藤ハムの配送所は閉鎖状態。またビルに生まれ変わるのだろう。かつてのドゥスポーツは建物がすっかり取り払われていた。その先のビル、裏から見ると1階の外で大勢の人が所在なさげに立っている。タバコを吸っているのだ。ビル内は禁煙だろう。このご時世、オフィスワーカーはつらいね。東雲の方に、どっかとイオンがある。こっちも変わりつつあるということか。バスターミナル横に、塀に13年前と1年前の航空写真が貼ってあった。すごい、様変わり。古い写真に、貨物列車引き込み線の名残が見える。いいなあ。