26日、東京は心地よい日和だった。

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東京に着きました。おとといの夜には、友人たちと会って、17時間も列車に乗って、とバカにされるが、なにせ大分と東京の往復で3万2620円。これは安い。なにより、寝ている間に目的地に着くというのがいい。

東京駅、9時58分着。大分からだと、飛行機、新幹線を考えても、これより早い時間に東京に着く手段がない。大分空港から、羽田に飛べばいいが、これは航空運賃が結構かかるのである。寝台列車の利用が、東京での滞在時間を長くする、最良の方法だと、私は決めたのだ。

寝ている間に目的地に着く。これほど合理的な方法はないと思う。残念ながら東京を起点にすると、寝ながらのバス移動では、広島か松江が最遠の地である。九州までは届かない。バス乗車で疲れを癒すことは不可能で、疲れ方を最小限に抑えるか、が今後、バス会社や自動車会社の知恵に期待したいものである。

寝台列車は、ちょっと冷房が寒かったせいか、乗客の少なさもあるのだが、毛布をひっかぶってなんとか涼しさに耐えた。それ以前に、大分が暑いこともある。東京駅のホームに降りると、やわらかい空気にホッとした。暑くない。涼しくもない。ちょうどいい。

東京は、やはり人が多い。多すぎる。郊外の住宅地から、2時間をかけて都心の会社に通う友人がいた。往復で毎日4時間ちょっと、時間のロスである。それこそ、寝ながら移動できればどれほど楽なことか。寝台列車が神奈川県に入った頃から、通過する駅のホームで、電車を待っている人が見えた。通勤は大変だ。それでも東京を中心に、人は集まる。