シェパードを怖がるおばあさん。

otyamenariku

先日、陸君を連れての、いつも通り夕方の散歩。歩道を陸君が引っ張るままにリードを操る私。前方から杖をついたおばあさんが近づいてきて、私たちと5メートルくらいの距離になると、道路脇の樹木に隠れるように避けた。

一瞬に察知した私は、道のはじっこに立ち止まった。すると、おばあさんは、おとなしい犬だとは思いますが、先にお通りください。と。

はい、すみませんと、私たちはそそくさと、その場所を通り過ぎる。陸君は、そんなことも知らずに、ひたすら歩道脇の臭いを嗅ぐばかり。

そうですね、世の中には犬嫌いの人もいっぱい、いるのですね。特にシェパードは、恐そうな顔をしているから。私たちの散歩に笑みを投げかける人。怪訝そうに見て、明らかに避ける人。わっ可愛いと物怖じしない子供たち。恐ろしいと、つぶやきながら傍らを過ぎる人。見る目は、様々です。

私だって、東京にいた2年前、小さな犬にむやみに近づいて、手を差し出した途端にガブッとやられたことがありました。血がにじんで、痛かった。未だに傷跡が残っています。彼らは決して悪くないんだけど、飼い主や、取り巻く人が、細心の注意を払う必要がありますね。糞の後処理や、リードを離さないとか。近頃は、人間の方が、欲に絡んだ一番恐ろしい生き物ではないかと思うことも、新聞記事やニュースを見るたびに。

ま、せめて、あの出会ったおばあさんの畏怖の念を、少しでも和らげるためにも。私たちは彼らに愛情を注ぎ、時には厳しく叱って、マナーに則った一体感を維持するしかない、ということですね。あと、番犬としての役目もしっかり持ってもらって。