買物で、大阪に出掛けた。


そりゃ〜住んでいる奈良でもいいのだろうけど、大阪に出掛けるとなると、わざわざ出掛けるという、なにか特別な思いがある。それほど普段は奈良だけで閉じこもっているような。そういえば、1年ほど大分で暮らしていたとき、わざわざ福岡の博多に出掛ける人は買物や食事などの小旅行だといっていた。それは、奈良から大阪の比ではなく、時間も交通費もかさむものだったけど、田舎からわざわざ都会に出掛ける、という思いは同じなのかもしれない。で、近鉄日本橋駅で下車し、エレベーターを乗り継いで地上に出た。その時なんだけど、エレベーターに乗るのは妻は膝が悪いため、エスカレータだとちょっと負担が重い。階段を上るなんて、とてもとてもできるわけがない。そのエレベーターを降りるたびに、ゴロゴロと転がす大きな旅行バッグを持った外人さん数人グループや、爆買い荷物を傍らに置いている中国人旅行者十数人とかが、出口をふさいでいた。一度に5人くらいしか乗れないのに。それにエレベーターはカラダの不自由な人の利用を前提にしているんだから、と思っても彼らにそんな常識は通用しないよね。お年寄りや、乳母車を押すお母さんは、こんな場面に出くわしたらどうするんだろうね。世相として日本への外国人旅行者の増加を喜んでいるだろうけど、そんな日本の常識を知らない外国人旅行者に対して不愉快な思いをしている日本人も増加しているだろうな。でもそれが都会の証明かも。私が20数年過ごした東京も密度の濃い不愉快さが蔓延してたりして。久しぶりに大阪に出掛けたけど、もう以前とは環境や雰囲気がすっかり変わっているんだね。そんな思いを胸に秘めながら、私たちは買物の目的地へと向かった。