8月の奈良は、かつてない暑さだった。


暑いですね。この奈良も暑いです。でも私的に今年暑さを感じやすいのは、マンションに引っ越してきたからだ、と思っていた。マンションは反面、涼しさも感じやすいですけど。確かに5月まで暮らしていた木造家屋は暑さが凌ぎやすかった。それは実感です。ほんとだってば。そういえば、去年の夏はほとんどしなかったんだけど、その前の年までは、妻はよく打ち水を道路に、生け垣に、庭の植物にしていた。夕方の犬の散歩から帰ると家の周りが結構涼しく感じたものだった。水を打ってすぐのアスファルトだってあっちっちが少しましになって、犬の陸だって歩きやすかったんですよ。今はマンション暮らしなので、道路や植栽に打ち水もできやしない。一戸建てにお住まいの皆さん、お風呂の残り水で敷地や前の道路に打ち水をしましょうね。おっと、暑さのお話でした。8月に入ってからの奈良の暑さは半端ありません。わかりやすいデータでいうと、この8月の1日から5日までの平均気温が30.1度だったのです。皆さんの県庁所在地でも気象庁データで調べてみると、結構、暑かったはずですよ。で、ちょっと奈良の気温記録を調べてみると、ほぼ10日間の平均気温、2013年8月中旬で29.1度があります。2002年7月下旬で29.2度、2007年8月中旬が29.0度、1995年8月上旬も29.0度とその程度です。で、あれ?おや?1994年8月上旬でなんと30.4度。なぜか、これが突き抜けている。ん?ん?ま、私が言いたいのは、やっぱりこの8月は暑かったんだ、ということです。私にとってはかつてない暑さ。だって、1994年は奈良にいなかったもん。で、ついでに、遡って、1980年代、1970年代、1960年代と奈良の旬の平均気温を調べてみました。せいぜい高くって28度止まり。要は、今の日本の夏の気象が、異常なんです。そりゃ〜、火力発電所でボーボーと化石燃料を燃やして発電して、自動車はエンジンを熱くして走りまわって排気ガスをまき散らして、清涼感のある土の大地をアスファルトやコンクリートで覆い尽くして。日照であっちっちのビルやマンションを次々と林立させて、そこからムッとするようなエアコンなどビルの機能維持のための廃熱を出している。そりゃ〜、日本全国が暑くなるのは当たり前だわ。奈良の荒池も赤い水草が発生してニュースになっているけど、公園管理者は困っているでしょう。この熱暑システムの連鎖を逆転させないと、えらいことになると思うんだけど、だれも連鎖を止めようとしないよね。ただでさえ暑いのにボーボー燃やすだけ。ああ、しっぺ返しが恐ろしい。と、あんまり暑いので、こんなことを書いてしまった。実感だから。猫の殿は、ベランダの溝に入って涼んでいます。ひんやりするのかなあ。