今年も、いつものように土筆がいっぱい。


昨日は悲しみを流してくれるように、癒してくれるようにぱらりぱらりと降っていた雨が、今日はすっかりあがって天気良し。ふたりで、いえ、猫の殿がいました。家の中に閉じこもっていてもしょうがないので、ぱーっと出掛けることに。毎年、出掛ける月ヶ瀬梅林渓谷へ。でも、本当の目的は妻が大好きな土筆摘み。でも今年は脚の状態がちょっと悪くって、あまり歩くことができない。ご近所の穴場にも出掛けることができない。まあ、ちょこちょこっと卵とじ分くらいあればいいと、とにかく気晴らしに出発することに。途中、柳生で食事をして。またこれは別の時に、お店と料理を紹介しましょう。月ヶ瀬に着いたときは2時前くらいで、月ヶ瀬温泉のある産品の直売所はごった返していた。さらには、薄揚げもよもぎ餅も売り切れていた。ま、しょうがない。そんなわけで、買物が済んだら帰途に。さてさて、いつもの場所に差し掛かる。あるかなあ、といつもの場所に行ってみると、すくすくと伸びている。一面に生えている。妻は、夢中になって取り始めた。何もかも忘れて地面に這いつくばって土筆摘みに集中している。私も摘んだが、妻ほどのエネルギーはない。顔を上げると、本当に長閑で良い天気だ。妻は「陸はいつも伏せして待っていてくれたなあ」と言いながら、せっせせっせと手を動かす。暫く時間がたってから私は妻に「もう帰ろうよ」と声を掛けた。さらに「散歩の時間が」と言いそうになったが、ああそうだったと思い直した。手に提げたレジ袋にはどっさり土筆が入っている。満足そうな妻の顔。その顔を見て、良かった良かった。「さあ、待っているから、帰ろう」。土手道から車を出した。今年もありがとう。