ソースのない、お好み焼き。


先日はなぜか、妻は夕食を、お好み焼きにした。ま、妻が食べたいものを作ればいいんだけど。で、その時に、ソースがほんのちょっとしかないと言う。まあ、ないものはしょうがないんだし、マヨネーズとケチャップでなんとかすればいいから、と私は軽〜く言った。そんなわけで、あっつあつのお好み焼きがテーブルに登場。旨そうだ。マヨネーズがある。ケチャップがある。小皿にちょびっと、ソースとケチャップを混ぜたお好み焼きソースがあるが、とてもすべてはまかなえきれない少量だ。ざっと見積もって、ここにあるお好み焼きの半分でもソースは足りないと見た。なので、まずは試しに、なーんも掛けないで食べる。うむ、お好み焼き全体にほんのり出汁が効いて、なぜか豚肉が妙に旨い。でも、やっぱり物足りない。次に、マヨネーズとケチャップを重ねて食べる。確かに刺激的ではあるが、いまいち。ケチャップソースを掛けると、やっぱり旨い。お好み焼きはソースがなくっちゃ。しかし、あっという間に少量のソースはなくなった。次の日の朝も、お好み焼きの種が残っているという。妻はさっそく午前に、ソースを買いに走った。やっぱりね。後日、妻がその日の事をご近所さんに話したら、ソースくらいいつでも借りに来ればいいのに、という。で、絶対にソースは欠かすことがないのだという。なぜなら、関西の人は、お好み焼きやら、たこ焼きやら、家庭で作るのが当たり前で、そのためのソースは常備の必需品なのだ。私たちも奈良に引っ越して5年を経過したが、まだまだ関西人になりきれていないんだろうな。お好み焼きはわかるが、たこ焼きがおかずというか、主食ね〜。きっと、奧が深いのであろう。ま、そのうちに。