大宇陀のおいしいお菓子は「きみごろも」。


2週間前のことだが、吉野の金峯山寺に行くときに、途中でどうしても大宇陀に立ち寄りたいと妻が言った。なんで?と聞くと、「きみごろも」という大宇陀でしか売っていない菓子を買いたい、ということだった。お菓子ねえ。まあ、帰りに立ち寄ればいいことだが。しかし、遅いと売り切れることもあるので、なるべく早く、ということだった。で、金峯山寺の帰りに大宇陀の道の駅に立ち寄り、その菓子屋さんの場所を詳しく聞いて行った。クルマで数分の距離だという。道の駅を出てから、最初の信号を左折した。するとその道路は、古い町並みで、昔の名残を残した街道だったみたい。これだったら、道の駅にクルマを駐めて、ここを歩くんだったね。ま、そんなわけで、目的地の松月堂で、妻は「きみごろも」を買った。午後2時過ぎだったので、まだあった。「きみごろも」はあんまり日持ちがしないので、できればその日に食べなければならないらしい。で、夜にいただく。ぱっと見た目、黄色い厚揚げ。指で持ち上げると軽い。、そのまま口に運んで、半分くらいをかぶりつく。ふんわりふわふわで上品な甘さが、口の中ですーっと溶けていく。あれっ、もうなくなった。また、残りを口に入れる。口に含んだ瞬間に溶けていくような。これは卵で作った菓子で、中は卵白をメレンゲ状にして、外は卵白を使って、砂糖やハチミツ、寒天で固めてあるらしい。こんな菓子が明治時代から今日まで作られているという。私はパクパクと立て続けに3つも平らげてしまったが、まだまだ食べたいと思う気持ちがある。それほど、おいしかったんだよ〜。奈良には、こんなにおいしいものがあったんですね。ところで、大宇陀のこの街道は伊勢本街道で、昔からある道。やっぱりね、次回はこの通りをじっくり歩いてみなくっちゃ。

「きみごろも」を売っている松月堂の食べログです。
http://tabelog.com/nara/A2904/A290403/29001675/