頭のないサンマ、一尾98円。


図書館の帰りに関西スーパーに立ち寄ると、鮮魚売場では頭のないサンマがパックに2尾入って、196円で売られていた。図書館というのは奈良市立図書館で、2週間に一度は利用しています。借りたら返すで、必ず2週間ごとに行かなければならない。最近は、奈良のことを書いた書籍を借りることが多くって、その内容はまた詳しく解説しますね。さすが、奈良だから奈良に関するいろんな本がありますよ。当たり前か。で、その帰り道に、JR奈良駅から西にちょっと走ったところに関西スーパーが去年の5月にオープンした。関西スーパーが奈良にできたのは、初めてだと思う。奈良に住んで5年にもならない私が言うんだから、あまり当てにはならない。ただ、私がまだ関西にいた、30数年前は大阪当たりに関西スーパーがあって、野菜や魚が良いという評判だったから、うらやましく思っていた。まあ、あれから30年以上も経っているから、そのままの評判を維持できているかは、知りませんが。でも、奈良店ができて、言ってみると、やはり魚が、他のスーパーとはひと味違うみたい。妻もそう見ている。そんなわけで、2週間に一度、図書館に行った帰りには必ず立ち寄るワケなのです。でも、関西スーパーって、そんなに混んでいないので、まあ私たちにとっては買いやすいと思いますね。おっと、頭のないサンマの話でした。なんで、そのサンマを選んだかというと、私がまだアパート暮らしだった、10年くらい前、あるときに無性にサンマが食べたいと思ったことがあった。その時は、杉並区の浜田山に住んでいて、その一年前に、定食屋さんが店を閉めたばっかりだった。だから、サバ味噌煮定食とか、秋には焼きサンマ定食とかが、食べられなくなってしまったのですよ。で、ふと思いついて、パンを焼くオーブントースターならある。ガスの魚焼き器なんてなかったから。それにスーパー、近所にサミットがあって、そこには頭をカットして、はらわたを出したサンマが売っていた。しかも、1尾だけのものがある。ひとりぐらしだから、1尾しかいらないわけで、スーパーって1人用のパックがなかなかありませんね。つまり、サンマの頭がなければオーブントースターになんとか収まるわけです。で、アルミホイルを、サンマの長さに合わせて舟形にしてサンマを乗っけて焼いた。じりじり上面に焦げ目が付いたら、ひっくり返して、またじりじりと焼く。頃合いを見計らって強制的に珍をする。ジュワーっと焼き上がったサンマをアルミホイルごと皿の上に乗せる。これで、出来上がり。そのサンマの、おいしかったことは言うまでもありません。魚焼き器やガスのロースターがなくっても、パンを焼くオーブントースターがあればおいしいサンマを食べることができると、感激した懐かしい日を思い出した。その時は、大根おろしを用意することまで、頭が回らなかったのです。でも、サンマはおいしかった。オーブンタースターがあれば、頭のないサンマはおいしく焼けるんですよ。で、関西スーパーで買った、一尾98円の頭のないサンマは、とってもおいしかった。この前食べた、一尾198円のサンマと遜色のないおいしさだった。いや〜、満足でした。あっ、りっちゃんにあげるはらわたがなかった。今度は、あげられるサンマを買うからね。