テレビ時代劇の座頭市、面白いよ。


週に数回、父のマンションに行く。91歳を数える父の暮らしぶりも気になるので、時々ご機嫌伺いに行くのですが。私たちが訪れる時間は、午後の3時過ぎと決めている。平日だと、だいたい父はテレビを見て過ごしている。そのテレビ番組は、勝新太郎が主演をしている時代劇の座頭市と決まっているのだ。懐かしいですね、座頭市。で、私たちもしょうがなく付き合ってテレビを見ている。ところが、この座頭市、非常に良くできています。画面は、だいたい暗めの設定ですが、そのコントラストが実にいい。当然、室内の場面というのもある。時代劇だから部屋は障子や襖で仕切られている。その障子ですが、破れて紙を貼っていたり、文と思われる書面を紙代わりにして張っている。そういう手の込んだところがいいんですね。大道具、小道具が実にいい。だから、それぞれのシーンにも重みがある。この頃の時代劇って、丁寧に作られていたんだ、と感心させられます。で、配役なんですが、火曜日に見たときは、な、な、なんと、吉永小百合さんが出ていた。あの、大、大、大女優の吉永小百合さんですよ。そりゃ〜若い頃ですけれど。いや〜、びっくりしたなあ〜。先日見たときはミヤコ蝶々が出ていたり、原田芳雄がいたり、松坂慶子がいたり。ゲスト陣がすごい。そうやって考えてみると、今テレビで刑事や事件もののドラマとか放映しているけれど、20年後、30年後にも、座頭市のように見応えのあるドラマって残っているんだろうか。今のテレビ番組は、ただただ作って捨てる、いわば垂れ流し状態。それじゃ〜俳優もスタッフも育たないだろうな。テレビ局がそんなだから最近のテレビはつまらないのですね。父のマンションで、そんなことを考えた。おっと座頭市BS放送のBSフジでやってるんですよ。BSってわりといい番組が多いですね。サッカーだってBSで見ましたから。ちなみにオーストラリア戦のテレビ朝日視聴率は関東で35.1%でしたが、NHKのBS放送視聴率は前半で3.4%、後半で4.4%だったそうな。併せると39%、すごいね〜。