来る日も来る日も、栗を剥き続ける妻。


ここ数日、妻は毎日、栗を剥き続けている。近所の農家から、栗を収穫したという電話があって、栗を取りに行った。それ以来、5日くらいは剥き続けているかもしれない。ちょっと大きめの出刃包丁みたいなのを手に取り、栗に刃を入れチリチリと軽い音をたてながら硬い鬼皮を剥いていく。次々と手にとっては、ひとつずつ剥いていく。時々、この栗は虫が入っていると言って、その栗をいい栗とは別に除外する。しかし、捨てるわけではない。それらは虫の入った部分を取り除き、栗を小さくして、後日、栗ご飯専用として利用すればいいのだから。栗ご飯って、まるまるの栗がごろんごろんしていると却って食べにくい。だから、小さくなっても問題なし。だって、半分だろうか、欠片だろうが、栗の香ばしさに変わりはないんだもん。きれいな栗は、渋皮をつけたまま正月用の渋皮煮になるんですよ。実はこの渋皮煮はポリフェノールがたっぷり。それに、渋みと甘みが交錯が絶妙においしいんですね。さてさて今日あたり、妻はやっと栗剥きが終わったようです。毎年毎年、ごくろうさま。でも、また、栗が手にはいると、妻は剥き続ける。栗はおいしいからね。そして、今だけしかないから。これからが、楽しみです。