奈良の人は、あの山を三笠山という。


妻と私の父が、なにか話をしていて、話題が若草山のことになったのだと思う。おそらく、妻が若草山と言って、それに対して、父が「奈良の人は、あの山のことを三笠山というんや」と妻に説明したらしい。そうでした。私が子どもの頃は、確かに、今私が若草山と呼んでいる山は、3つの笠が積み重なって並んでいるから三笠山と呼んでいたんですね。

でもね、三笠山御蓋山(みかさやま)と呼ぶこともあるのです。その御蓋山は、春日山と同じで。でも、春日山ってどこだ、ってことになって。ああ、ややこしい。なんで、三笠山若草山になったのか。それは、天皇家三笠宮家ができたからなんですね。だから、名前を若草山に改称したとか。

ま、そんなことはどうでもいいんですが、あの山を、三笠山と呼ぶ感覚を、久しぶりに思い出しました。父の言うとおり、若草山と呼ぶと、なんか空々しい感覚になるんですよ。なにか、愛着のようなものが感じられない。若草って、どこにでもありそうじゃない。でも、三笠ってのは、ここだけなんですよね。だから、奈良の人は、そんな愛着というか、伝え継がれたものを受け継いで三笠山と言うんです。で、春日山はどこなんだ。それが、私はいまだにわかりません。春日山原始林は、あのへんに、ってのはわかるんですが。これからは、私も奈良の人らしく、三笠山を使いましょうか。



飲むヒアルロン酸入りなど、効かないサプリメントに群がる人々。
最近は飲むヒアルロン酸とか、グルコサミンとコンドロイチンで軟骨再生とか、そういった成分を配合したサプリメントが人気ですよね。1錠100円近くするものを、1日に6錠ほどお飲みくださいと。現実に、毎日繰り返しコマーシャルされているものを妻の83歳になる母親は毎日飲み続けているようです。これって1カ月で軽く出費が1万円は超えていますよね。それほど、テレビで、新聞で広告されているものはいいものだと思っている人が多いようです。これは、真実か、誤解なのか。

知り合いの医者にコラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン、グルコサミンなどのサプリメントは効くのかい、と効いたら、一笑に付されてしまいました。本当に効くのなら、とっくに薬として提供しているよ、と。これらの成分はサプリメントとしては、確かにコラーゲンなどの成分でしょう。でもこれらの成分がカラダにはいると胃でバラバラに消化されるのです。みんな、そんなことは承知でサプリメントを敬遠していても、コマーシャルを何度も何度もしつこいくらい流されて、で同い年の知り合いの人がこれはいいかもしれない、などと言われて、グラッときて、高価なサプリを買っちゃうみたいな。そんな、お年寄りが多いのですね。

NHKのテレビでも、飲むヒアルロン酸は、膝関節内には到達しないので、膝の痛みには効きませんと断言した医者がいました。なのに、日本では、お年寄りが買っています。ちなみに、飲むヒアルロン酸を飲み続けている妻の母親はいっこうに膝の痛みが治まらないそうです。むしろ、ビタミン豊富な野菜や魚、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルの多い食品を食べた方が効果があるのにね。

だから、あなたの故郷のお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあさんが、そんなサプリメントを使っていたら、止めさせないとお金がもったいないですよ。原材料を見ると、どれくらい入っているのか判らないけど、ヒアルロン酸含有鶏冠抽出物って、鶏のとさかかい。ビタミンB1、B6、B12、E。ミネラルは乳酸カルシウム、鉄分ですか。これだったら、はじめっからビタミンとミネラルのサプリメントの方が効果はありそうですね。