90歳の父のおもちゃ。


今日、父のマンションを訪ねていった。別に用事があるわけでもないが、ちょっとした安否確認です。父はこの7月で90歳を迎えている。しかし、とっても元だ。今日も、ひとりで大阪へ出掛けて、ちょうど帰ったばかりだという。そして、何重にも重ねた紙袋から、大事そうに紙の箱を取り出した。カメラだ。父は、これを買うために大阪へ行った。箱の外箱にはローライフレックスと書かれている。さらに紙の箱を開けて本体を取り出した。懐かしの二眼レンズが顔を出す。父は、レンズカバーを外してはレンズをレンズ拭きで磨き、刷毛で外側のホコリを落とす。ホコリなど無いのに、これは儀式か。本体を開けては、またホコリを飛ばす。上部のモニター板というか、ガラスを外しては、また磨く。私たちは、落としはしないかとヒヤヒヤ見守る。父は嬉しそうに手を動かす。さらに三脚台のアダプターも用意して付けたり外したり。そして、すべてを触れ終えて、ローライフレックスはまた箱の中に収まった。

当分は、毎日、これの繰り返しだろうな。父のローライフレックスにフィルムが収まることは、ないかもしれない。なぜならば、父のおもちゃだから。それが父に元気を与えてくれるならば、それでも良し。

あ、そうそう、ローライを見ていて思ったんですが、露出を計算するのは難しいとして、ピントやシャッター速度を手動で変えられる、デジカメが欲しいと思った。ちょっとオートフォーカスにはうんざりしているので。少しはアナログなデジカメ、ないかな〜。売り出さないかな〜。


生存確認できない100歳以上老人が、2万人。
東京都足立区で、生きていれば男性で都内最高齢の111歳だった人が、実は30年以上も前に死亡していて、結局は白骨化して発見された。皆さんもご存知のニュースですね。当然、本来、生きている生活をなさっているご老人は、なんらかの年金で自立しているはずです。もしくは、年金も自身もまるごと施設にあずけて余生を送っている方も多い。

この東京都足立区の事件は、結局は家族による、年金の不正受給ですね。とっくに親などが亡くなっているのに、その死亡をひたすら隠して、子どもや孫たちがその年金を受け取っているという事実。そんな例は、よくニュースで報道されていますよね。先日、日本人の寿命はまたまた延びて、2009年の日本人平均寿命は男性が79.59歳、女性が86.44歳になったそうな。そして今、日本で生存確認できない100歳以上老人が、2万人ほどいるそうな。この日本人の平均寿命も、正しい数字かどうかあやしいものです。数十年前に亡くなっているのに、最近亡くなったことにしたりして。

親がとっくに亡くなっているのに、その死亡を届け出ない方が、年金をもらう子息にとっては得なんですから。東京都足立区のとっくに亡くなった男性の家族は、年間160万円の年金を受け取っていたとか。しかし、区役所とか、地方自治体もいい加減なんですね。役所仕事だから、ま、生きてるって言うんだから年金を払っておこうと。生存確認もしないで年金を銀行振り込みにしている。

さっきも言いましたが、100歳以上の老人で2万人が生存確認ができない。仮に2万人に年金を100万円を払っていれば、なんと200億円ですよね。先ほどの111歳の男性は、実は80歳くらいで亡くなっていた。こんな事例が各所にあるとしたら、生存確認できない老人は、もっと増えているのかも。自治体は、年金を支給している老人に対して、至急に生存確認をしなさい。特に家族と同居していて、顔を見せない人には要注意です。ひょっとして、老人施設とか、介護老人ホームとかでもそんなことがあるのかもしれない。とにかく、すぐに調べなさい。年金を払っている私たちを、バカにしてはいけないよ。