陸が作った、水たまり。


なぜか今年の今になって、犬の陸が庭に穴を掘るようになった。午前中の涼しい時間に、猛煙と穴を掘って、そこに腹ばいになり涼んでいるらしい。11年間生きてきて、穴を掘り出したのは初めてのことらしい。なんでだろう。どうして掘るのだろう。陸に聞いても、何にも言ってはくれません。まったく不可思議なことで。ま、何十分の1かのコミュニケーションは、成立しているようですが、人と人のように、動物と人で、ある程度のコミュニケーションが成立する時代は、来るのでしょうかね。これって人類史上で、ほとんど進歩していないような。人間は動物に対して勝手な解釈をするし、勝手な解釈も押しつけるけどね。

でも、彼ら動物の気持ちやコミュニケーションを理解しないと、それこそ宇宙の彼方にいる生物とはコミュニケーションなんか出来ないんじゃない。仮に、彼らが地球の近くに現れたなら、その彼らは人間たちの遙かに想像を超えた知力、理性をもっているからこそ、ここまで到達できたのだと思うから。それに引き換え、人間共は、いまだに争って人を殺したり、騙したり、盗んだり。などと、夜空に瞬く星を見て思う。見える星が少なくなってきたのも人間のせいなんだよね。

ところで昨日、陸の夢を見た。正確には、陸ではない。妻の弁当があるのに、未来の大都市みたいなところを歩いてコンビニに向かう。お茶を買うためか。ところが入ったのは、どこかの家庭の居間で、そこに陸とそっくりな犬と、ちょっと小さめの犬がいた。で、その犬は何歳かと聞くと、11歳だという。で、どこの生まれかと聞くと、岡山の山の中で保護された犬だという。陸と同じだ。きっと陸の兄弟だ。妻に電話しようとしてもうまくできない。こちらの連絡先をメモろうとしても、上手くペンが走らない。数字だけが目の前にある。でも、メモれない。で、目が覚めた。

陸は、1歳になるかならないかで、岡山の山の中を、父親犬と数匹の兄弟犬で逃げ回っていたらしい。で、一番ドジなこの子だけがとっつかまったとさ。他の兄弟とはどうなったのだろうか。そんなことが、頭の奥底に残っていたのかもしれない。昨日の夕立で、陸の掘った穴に水が溜まった。今日の朝には、すっかり水が引いて、ただの穴ぼこになっている。どうして掘るんだろうね。


ミズノのスパイクシューズはインドネシア製。
ワールドカップで活躍して本田選手が履いているミズノのスパイクシューズに人気が集まっているらしい。で、ミズノはインドネシアの工場で増産体制を整えたらしい。そうですか、ミズノのシューズはメイドイン・インドネシアなんだ。そういえば、この前シューズショップにオニヅカ・タイガーがあったので手に取ってみると、メイドイン・ベトナムだった。それらは1万円前後するシューズなのに。経費の安い東南アジアで製造しているということは、メーカーはかなり儲かっているだろうね。

妻も1万円近くする履きやすいシューズを買うんだけど、結局は1年くらいで穴が開いたり、踵の内側が磨り減ったりで、履けなくなるのだ。これらのシューズはすべてメイドイン・チャイナだったという。今やシューズメーカーは、製造コストを落とすために海外の工場で生産しているが、国内での販売価格は、国内製造品並みの価格なんだよね。それでいて品質は、国内品より遙かに劣る。いや、丈夫な国内製造品などはないかもしれない。

ミズノのシューズ、確かに値段の高いものは、なんでっていうほど高い。それがインドネシア製といっても、売れるでしょうね。で、それがどれくらい長くは着こなせるのか。ま、メーカーにとって、次々とはきつぶして、次々と新しいシューズを買ってくれたら、回転率が上がっていいわけだが。でも、日本代表選手が実際に使用したのは、国内で生産していて、そのレプリカというか、そのモデルは結局は海外のインドネシアで生産しているんですね。なんかこれって、擬装じゃないけど、消費者を騙しているよう気がするのは私だけでしょうか。

最近、スポーツシューズがすぐにダメになるという話しはよく聞かされます。特に、中学、高校生の運動クラブで使っているシューズがすぐダメになる。それって、結局は中国製をはじめとした海外生産だから。それらの商品を扱う人も、そんなことはご存知なんですね。アジア製のシューズはすぐにダメになることを、問屋さんや販売店は知っているんです。それでも、国内産のシューズは目にすることがない。不思議な日本です。