妻は、ごんぼを剥いた。


奈良は昨日に続き、今日も雨です。そして、今日も私の頭は、寒い寒い。昨日の夜は、一旦晴れたが、深夜にかけて段々と霧が発生した。最初は、すっきり見えていた満月に近い月も、霧の中でぼやけだした。

案の定、朝は霧だった。霧だと普通は晴れるんだけど、それが霧雨から、午後は小雨に変わり、夕方になるとしっかり降っている。いいかげんに、鬱陶しいなあ。雪に変われば、少しは趣があるのに。雪になりそうで、ならない。残念。とうとう雨はやんでしまった。

朝日新聞の夕刊に、食の関西ことばが危機、とある。おいしくない、まずい、を、関西ではもみない、あじない、というのだそうな。あじないは、聞いたことがある。父や母は、あじないで〜、よく使っていた。ゆで卵を、煮抜きという。子供の頃は、確かにそういった。

トウモロコシを、なんば。そうだ、子供の頃は、なんばだった。懐かしい響き。50年くらい前だろうな。ごぼうを、ごんぼ。おでんは、関東炊き。鶏肉を、かしわ。お刺身を、お造り。ところで、この記事で、カブを、かぶら。でも関東で、蕪をかぶらと読んでいた名字があった。だから、東京の方が、かぶらと呼ぶのかなと。

30年前に、東京で暮らしはじめた頃、肉まんを買ったら、豚まんで頭に来たことがあったなあ。だから東京で、おいしい肉まんは、食べたことがなかった。やっぱり、牛肉の肉まんは大阪の方がうまいと思う。

妻が、とげとげの付いたゴム手袋で、ごんぼを皮を剥いた。里芋も、手袋でこすりあわせるだけで、きれいに剥けるそうな。ずーっと探していて、やっと見つかったんだって。


首相の施政方針演説と「7つの社会的大罪」。
1月29日に国会で首相の施政方針演説があったそうな。鳩山首相は演説の中で、ガンジーの墓碑に刻まれている言葉「7つの社会的大罪」というのに触れている。ちょっと前だが、この「7つの社会的大罪」こそが、今の日本に静かに蔓延しているのじゃないか、という記事があったのを思い出した。

7つとは、
理念なき政治(Politics Without Principles)
道徳なき商業(Commerce without Morality)
労働なき富(Wealth without Work)
人格なき教育(Knowledge without Character)
人間性なき科学(Science without Humanity)
良心なき快楽(Pleasure without Conscience)
献身なき信仰(Worship without Sacrifice)
なのです。

理念なき政治は、昨年自民党がそれによって大敗しました。民主党も理念が崩れることのないようにお願いしますよ。

道徳なき商業。強引なセールス、あちこちでそんな話しを聞きます。不景気だからこそ営業マンは売りつけたい。それに犠牲になるのは力の足りないお年寄りなんですね。皆さん、お父さんやお母さん、お祖父さんやお祖母さんに連絡を取ったり、顔を会わせていますか。

労働なき富。一発当ててやろうと、宝くじ。さらには、パチンコに、競輪競馬。ま、株に手を出したり。しっかりした労働なき富は、罪なんですね。ま、富を得る前に自滅してます。ギャンブルに夢を追うのは、大罪の労働なき富なんです。本当の意味とは、ちょっと違うけど。

人格なき教育。そういえば、今は教師から生徒への暴力はタブーとされています。でも、私なんか、中学生のときは、ほっぺたをビンタされました。ある教師は、頭に拳骨を喰らわしました。でも、その中学校は結構生徒の学力が高くって、越境入学がとっても多かったんですよ。愛情のあるビンタ、拳骨、必要じゃないでしょうか。

人間性なき科学。両親なき快楽。献身なき宗教。どれもこれも、もっともな大罪ですね。鳩山首相の施政方針演説に対して、なんやかやといわれていますが、この「7つの社会的大罪」に、引用し紹介したのは、わりと好感が持てますよ。あとは、私たちがこれをどう理解するかですね。