募集停止する大学が、いっぱい。

英知大学だった聖トマス大学が、学生募集を停止。最後の入学者は4割が留学生だったろいう。旧松阪大学だった三重中京大短期大学部が募集停止。せっかく20数年前に地元が大学を誘致したのにね。旧明石女子短期大学だった、神戸ファッション造形大学も募集停止で、学生全員が卒業する2012年以降に廃学するらしい。

さらには愛知新城大谷大学短期大学部も募集停止。株式会社立のLCA大学院大学が募集停止。学部だけなら、沼津市にある東海大学開発工学部が募集停止。まさに私立大学の半数が定員割れしており、学生募集には苦労しているわけだ。そして学生が集まらない魅力のない大学は淘汰されるのだ。

皇學館大学名張から撤退して、伊勢市の方にキャンパスを移すという。地元の名張はショックでしょうね。飲食店やアパートのオーナーは大変だ。地方大学で、田舎から中心部へキャンパスを移す大学も増えてくる。中心部に位置すれば学生は集まりやすいという思惑からだ。

でも所詮、魅力がなければ学生は集まらないんだよね。僻地から便利な都市部にキャンパスを移したって大学の本質は変わらないわけでしょ。通うのが便利だから入学する学生って、本当に勉強するんだろうか。

さて、今年も残りは1カ月ちょっと。受験生は今が最後の追い込みですよね。この時期、勉強しないで大学を希望するのは、よほどの天才か、お金持ちのボンボンかもしれない。そんなお金を持っている学生を大学は狙っていますよ。あなたが受験する大学は、学生募集停止の危機にさらされていませんか。大学は定員に満ちていますか。大学の経営母体が赤字ではありませんか。変に留学生が多すぎやしませんか。そして卒業まで、大学は存続しているでしょうか。

今年は学生募集の停止を発表した大学は5校くらいだったそうな。来年は、もっと増えそうな気がします。大学の進学率は50%を超えました。しかし18歳人口は減少中です。だからこそ大学はしっかりと選ばなければ。そしてしっかりと勉強してください。頑張れ受験生。