突然の、父の入院。

いや〜びっくりしたな〜、父が入院だなんて。今日の朝、電話が掛かってきた。発信元を見ると、Cとなっている。公衆電話だ。受話器を取ると父だった。今、病院にいるのだが、マンションの仏壇、その蝋燭の火を消したかどうか、確認してくれ、ということだった。そして、なんで病院にいるのかと聞くと、朝起きると胸が前後から締め付けられるような傷みがあったから、タクシーに乗って病院に来たという。私はすぐに父のマンションに行き、妻には病院に行って父に付き添ってもらうことにした。

マンションに着いたが、蝋燭の火はきちんと消されていた。私だって、あれっ火を消したっけ、ということは良くありますから。その時は、不安だったら、戻って確認する。そんなキムタクのコマーシャルもありますよね。で、妻から電話が入る。心電図をとったのだが、心筋梗塞の恐れがある。私は、病院に向かう。診察が終わったら、家に寄ってもらって、陸や殿と一緒に賑やかに食事などと考えていたから。父も電話では、帰りに立ち寄るという話だった。

さて、検査も終わったが、父は横になったまま。なんで家に帰してくれないのか、という表情です。そして、医師からは、このままで救急車を呼び、専門病院の紹介状を書きますから、ということになった。そりゃしょうがないと私は思ったが、父は納得がいっていない。一度マンションに帰って準備をなどという。一緒に食事をして、買物に行って陸の竹輪などを買い、夜は日本シリーズをゆっくり楽しむ。そんな予定が、全部消し飛んだのだ。

救急車には妻が乗り込み、私はまず受付で支払いを済ませ、自動車で次の病院を目指す。救急車に乗せられてから、やっと覚悟を決めたと、あとで妻が言っていた。専門の病院では、レントゲンを済ませ、次にCT、最後は心臓エコー。やっと完了で入院。今は病室で安静にしている。診断は狭心症および心不全。来週さらに詳しい検査をするという。なんの写真も見せてくれなかったなあ。

そもそもの発端は、2日前に大阪に外出した。大阪駅近くで、串カツを食べ、軽くビールを飲み、本屋へ向かう途中で胸につかえのようなものがあって嘔吐したという。そして疲労感があったもののなんとか電車を乗り継ぎ、最寄り駅からタクシーに乗って帰宅した。毎日、夕方には私と陸が父のマンションに立ち寄っている。その日は父もかなり疲れた様子だったが、陸に精一杯の元気を見せていた。私は風邪かもしれないかな、などと思っていた。心臓なんですね。89歳の父、頭は驚くほどはっきりして、記憶力は私より優れている。しかし高齢ともなると、弱った部分が突然露呈する。気をつけましょうね。

最後に、救急車に乗り込んだ妻が言っていた。今日は土曜日で奈良は観光客などで道路も混んでいるが、救急車が接近しても道を譲ろうとする車が少ないと。上下2車線しかないのに対向車はどんどん来る。前を走る車も路肩に寄せない。救急車が走る前を平気で横断する自動車があったと。自動車のマナーって、毎年落ちているような気がする。皆さん、救急車には道を譲って、優先させましょうね。くらいじゃ効かないか。