妻が訪れた大分の、かつての家。


今回の、妻の大分旅行で、奈良へ引っ越す1年4カ月前まで1年間暮らした大分の家に立ち寄った。広い庭があり、妻がとても気に入った家だった。

妻はその広い庭を、半年くらいかけていろいろな草花を植えていった。その庭は何の囲いもななく、道路からもよく見えたので、道行く人の目を楽しませ、庭いじりをする妻が通りがかった人とよく花についての話しなどをしていたものだ。引っ越すときは、ご近所さんやお友達に分けたんだけど、多少は残っていたはず。

私たちが出てからしばらくして新しい人が入居したと風の便りに聞いていた。妻はその家や庭がどうなっているのか気になる様子で、今回の旅でその家をわざわざ見に行った。

なんと庭は草ボウボウで雑草に覆われていたそうな。まあね、庭いじりが好きな人がいれば、嫌いな人もいるからね。しょうがないとは思うけど、ちょっと悲しいね。写真で見ると、松の木もさっぱりとしていた。

今私たちが住む奈良では、庭に手間暇をかける人がすごく多い。更地を畑にしている人もいる。キュウリやトマト、玉ねぎなどを育てている人も。気持ちに余裕があれば、庭に花が、土に野菜が、育つんだろうな。


奈良にできた駅ナカショップ。
奈良県を走る近鉄という私鉄電車の駅、大和西大寺駅に9月11日駅ナカショップが誕生した。食品スーパーの成城石井をはじめ26店舗が勢揃い。で、初日のレジ利用者は1万7000人で売上げは1400万円。2日目は1万6000人で1200万円。3日目は1万5000人で1100万円だったという。盛況ではないか。運営する近畿日本鉄道は、1日6000人の利用を見込み、年間24億円を目標にしている。

私の89歳の父も駅ナカショップに行って来たらしい。「えらい混んどったで。けど近鉄百貨店まで行かんでも、いろんなもの売ったるわ。近いし便利や」と。高齢者の父にとっても中々の喜びようだ。

高齢者というのは自動車も運転できない。89歳の父も、去年まで自分で自動車を運転していたが、あまりにも危なっかしいので今年に入って車を取り上げた。したがって父はひとりで郊外のショッピングモールなどには一人で到底行くことはできない。

歩いていける商店街はどんどん寂れて、シャッターの閉まった店が増えている。今の父は、電車に乗って、駅近くにある奈良ファミリーのような近鉄百貨店やショッピングセンターに行くしか手はないのだ。

今の日本は郊外店舗のショッピングモールばかりが発達して、そこへ行けない高齢者は取り残されている。自動車を必要としない駅ナカショップは大歓迎。広い駐車場に車を止めて、長い距離を歩いて建物に入る面倒さがないからね。混雑が終わる1カ月後くらいをメドに、西大寺駅駅ナカショップをのぞいてみましょうか。