昼下がりの、電車内で。


昨日、出掛けた電車内のこと。大雑把に言うと、奈良から、大阪へ行く電車内で、私が目にした光景です。たぶん、私だけが、です。4人掛けのシートの横で、私は吊革を持って立っていた。4人シートは奥から、かなりおばさん、ややおばさん、70歳くらいの男性。30代の男性が、座っている。その70代くらいの男性は、足元にデイパックと二重にした紙のショッピングバッグがある。ほら、百貨店やブティックで買うと、必ず入れてくれる大きいけれどちゃっちい紐付きの紙の袋ですよ。

その男性が、突然、紙袋に手を入れ雑誌を取り出し、おもむろにペラペラと広げながら中を見やる。私は、その雑誌を上から見下ろして目が点になった。だって目に入るんだもん。それは、エログロナンセンスというか、H場面の写真がいっぱいの雑誌だった。ええ〜、昼の日中から、そんなの見るなよ。男性は数十秒ペラペラめくり、また雑誌を紙袋に戻す。はあ、びっくりした。私はおもわず、両隣の乗客を見る。手前の男性は、居眠りをしている。向こうのおばさんは、目を軽く閉じしっかりと座っている。

昼下がりの電車内で、そんな雑誌をひけらかしたら、問題だよ。ま、誰も気付いてないから良しとしよう。その男性は袋の中に雑誌をしまう。またしばらくして次の雑誌を取り出した。表紙に、盗撮ショッキングとか書いてある。まだ見るのかよ、このじいさん。ペラペラとめくり、直ぐに紙袋に仕舞う。その後、しばし前屈みになって考え中。何を思ったのか、またさっきの雑誌を取り出し、ページを広げ、その中の数ページ分を真ん中から手で千切ろうとする。ビリビリビリ。おいおい、なにやってんだ。カタンコトンと走行音だけが聞こえる車内で、雑誌を破いたらみんなが気付くぞ。私はその男性を睨み付けた。男性は、私の気配を察知してか、チラッと私を見て、破りかけた雑誌を閉じ、また紙袋に仕舞った。まったく、何、考えてんだよ〜。エログロ雑誌を葬り去り多たかったのだろうか。

改めて、その70代くらいの男性の服装を見る。靴はスニーカーで、汚れや傷みはない。パンツルックは、なぜかジャージ。でも、新しいものだ。上は、ワイシャツで、安物ではない。シワもない。長袖の袖口を、3回分きれいに折り返して半袖状態。ホームレスではなさそうだ。雑誌を破ろうとした行為だけが、不可解な動作だ。しばらくすると、その男性はぐったりと寝てしまった。なにより、この車両の乗り合わせている誰もが、そんなことに気付かず過ごせたことが幸いだ。

やがて電車は、次の停車駅に滑り込む。その男性も、目を覚まし、電車が停まろうとする頃には、シートからドアへと立っていった。先ほどの紙袋はずっしりと重たそう。いったい何冊、入っているんだろう。電車のドアが開き、おじさんというか、じいさんは、ホームへ降りた。人混みに紛れて、消えた。人は様々な目的で移動する。通勤、商談、買物、遊びに行くなど。そのじいさんは、どこからどこへ移ろっていくのか。人ひとりを見つめれば、様々なシーンがある。突然のエロ雑誌にはびっくりしたけど。いろんな人が、いるもんだ。



私は鰻を買わない。19日は土用丑の日。
今日の金曜日に、なぜかスーパーのチラシが多い。そうか日曜日は、土用丑の日。だから金曜日からセールを打つのですね。

ちらしを見ると、国内産のウナギに混じって、ちゃんと中国産と表示されたウナギも掲載されている。国産の、半額くらいか。世の中は不景気、世相の表れか、中国産でも売れると見越してのことだ。でも、中国産ウナギって何年前に作ったものなんだろう。長い間、冷凍庫に保存されて、その長い間が、どれくらいの期間かは消費者にはわからない。

中国産の安心・安全を強調するが、それが事実か、知る由もない。そもそも、国内で流通するウナギの9割以上は海外産だ。産地擬装などは、日常茶飯事。こっそりと国内産に化けているウナギも多いことだろう。

中国では病気予防の抗生物質などをたっぷり与えて養殖しているのは、誰もがご存知ですよね。そんなわけで、毎年恒例の土用丑の日。我が家では、ウナギは食べません。秋になって、国内産のウナギが脂の乗りも良くなる頃に、おいしくいただきましょうか。

夏バテにウナギっていうけど、暑い夏はウナギだってバテている。かといって去年の秋に穫れた年越し冷凍ウナギなんて、まっぴらごめん。夏は、さっぱりと鱧をいただきます。おいしくって、安全が一番。


ハイブリッド車が、静かすぎて危険?なんか変?
ハイブリッド車の走行音が静かすぎるため、後方から接近しても歩行者が気付いてくれなくて、危険だという指摘があるらしい。だったらエンジン音の効果音を前方に出すような車を作るのかい。自転車も音がしないから、走るときはチリンチリンと警告音を鳴らす人がいる。ハイブリッド車も、チリンチリン音を装備するのか。

よ〜く考えてみよう。そもそもエンジン音の車がうるさすぎるのだ。バイクなどは、まるで人を退かせるように空ふかしの音を大きくする輩がいる。とんでもないことだ。自動車でさえも、そういう輩がいることは事実だ。自動車レースやF1じゃあるまいに。

自動車レースにも電気自動車のレースがあると聞く。シャーと走行する車のタイヤ音だけで、とても静からしい。私は、朝のバイク音によく悩まされた。早朝の新聞配達だ。早朝くらいは自転車か、電動バイクで静かに走ってもらいたいと、よく思ったものだ。さもなくば、ご近所で一斉に新聞を取るのをやめるか。もちろんそうもいくまい。

ハイブリッド車は、住宅街では通常の生活音でかき消されてしまうという。自転車だって走っているぞ。スピードを出さなきゃいいじゃないか、住宅街なんかで。ハイブリッド車に、事故予防音を装備。なんていうまえに、騒音を出して走行する自動車やバイクを規制するのが先のはず。

速度のねずみとりをするなら、騒音のねずみとりもした法がいいんじゃないかな。人間は騒音に慣れすぎると感覚が感性が、鈍くなると言う。また騒音の変化でストレスが増加する人もいる。騒音でうつ病の症状が悪化する人もいる。ハイブリッド車の事故予防音なんて時代に逆行するんじゃないかな。まずは騒音を撒き散らすバイク、自動車、ダンプカーなどに規制をかけて、静かに走ることを第1に考えたらいいじゃないか。人の騒音もうるさいよね。