今年初めての平城宮跡。


長らく陸を平城宮跡に連れて行っていない。数日間雨の降らない日が続き、生駒おろしが吹かない、穏やかで、陽射しのある日、というのを待っていたら、とうとう三月になってしまった。

そんなわけで先日、やっと連れて行った。久しぶりの平城宮跡、車を降りた途端、陸は引っ張る引っ張る。この日はのどかでした。なにか屋根の葺き替えをしている。いつも思うけど、広いね〜、などと感慨にふけっている暇はない。

あっち行っては、クンクン。そっち行っては、シャッシャッ。いや〜、りっちゃんは忙しいこと。こちらは、引っ張られるがまま。15分ほど歩いたか、私は突然、車をロックするのを忘れたことに気付いた。

りっちゃん、ちょっと車まで戻ろうよ。妻も心配している。車の方に、ひっぱれど、反対方向に行きたがる陸。そこで、大極殿工事の周りをぐるっと回るように、道路の北側へ。

今度は、陸を引っ張りながら、下を向いて歩く。生えてないね〜、妻と話しをしながら。あった〜と、妻が。土筆です。ありました。やはりこれがあるから春らしい。1300年前は、生えていたのかな。もう綿毛のタンポポも。ちょっと早いんじゃないかい。うららかな、平城京跡の散歩は、まだ続きます。


とうとう、ブルトレ富士は消えた。

昨日は、東京発のブルートレイン、熊本行きのはやぶさ、大分行きの富士が最後の出発となった。なんだか、寂しい限りだ。私は去年の5月まで、1年間大分に住んでいた。その時に、1年に3回くらい東京に出掛ける用事があった。新幹線を使えば、往復料金は5万円近くになる。その時に、寝台列車を使えば、往復料金が3万2620円になる割引がある。もちろん、私はこれを利用した。大分発16時48分発。東京着は9時58分。今から思えば、大分発19時くらいで、東京着が8時過ぎくらいなら、もっと人気があったろうにと思う。

で、乗り心地はすこぶる快適。なんといっても乗車客が少ないこと。B寝台の定員は30人だったが、いつも5〜6人といったところか。始発の大分から乗車するのは、私ひとりか、後はもうひとりがいたくらいだった。往復で考えれば安いのにね。

なんでブルートレインが廃止になったのか。それは、利用客があまりにも少ないこと。私が今も大分に住んでいて東京に行く用事が、いまもあるのだが、あったなら地団駄を踏んで悔しがっただろう。なんせ料金の高い新幹線しか使えなくなるから。

今、高速道路を深夜に走行する格安料金の深夜バスが人気だ。さすがに距離が遠いのか、東京から九州の便はない。JRも、もう一度考え直して、九州発東京行き、東京発の九州行き、それぞれの格安寝台列車を考えたらどうだろうか。さっきも言ったように大分発19時くらいで。もひとつは熊本発19時くらい、博多経由で、富士はやぶさと同様に門司で合体して、東京着8時過ぎで。片道1万円くらいにすれば、絶対利用客は増えると思う。

なんといっても移動時間をぐっすり寝ることができたら、気分爽快は間違いなし。東京の料金が高いビジネスホテルに宿泊する必要もない。列車を降りたら仕事の打ち合わせに、会議に、会社に。直ぐに対応できる。8時到着なら、10時の会議も余裕です。JRさん、そんな列車プラン、考えてくださいな。いや、実行しないと、ますます高速バスに、飛行機に、1000円の高速道路利用客に、顧客を奪い取られますよ。