ご注文の品は、お揃いになりましたでしょうか。

sakurasaku

よくファミリーレストランなんかでウエイトレス、おっと最近は男女雇用機会均等もあって、ホールスタッフとかフロアスタッフと呼ばないといけないんですよね。外国映画では、ヘイ・ウェイターなどとテーブル席から呼びつけますが、日本のファミレスなら、お〜い、ホールスタッフさん、なんて。そんな光景は見たこともないですよね。

おっと、そんなことではなく、その給仕さんが、注文した料理をすべてテーブルに運び終えたときに、ご注文の品はお揃いになりましたでしょうか。と私たちに聞く。以前に、どこかのファミレスでこの言葉を聞いたことがある。でも、これは、敬語の使い方の誤り。お〜なる、は尊敬語なのだけど、この言葉では、お揃いになるで、ご注文の品、に対する尊敬語なので間違い。料理が決して偉いわけではなく、お客が偉いわけなのだ。

正しくは、ご注文の品は揃いましたでしょうか。です。そういえば、そのお揃いになりましたでしょうか、と言ったファミレスには、なんか違和感があって、二度と行くことはなかった。言葉づかいって、きっちりしたマナーが必要で、きめ細やかなサービスも大切ですが、マニュアルにこだわりすぎて、結局言い間違い、なんてことになる。文法は、きちんと学んでおかないと、恥をかくことにもなるので注意しなきゃ。私もです。

ところで、なんで敬語のことを書いたかというと、図書館で目にとまった本があった。「王道 日本語ドリル」集英社新書から発刊されていて、正しい敬語の使い方や、間違えやすい慣用句、漢字などがクイズ形式で記載されている。最近、テレビでそんなクイズ番組が多いから、テレビを見るよりは本の方が、よほど広く知識が身につくと、読んでいて思った。でも買うほどじゃないよね、あくまで借りるか、立ち読みで十分。

ちょーむかつく。を敬語で言うとどうなるのか。非常に腹立たしゅうございます。だって。なんとなく、奥ゆかしいですね。ちょっとした知識や教養を身に付けておくことは、きっと長い人生に役立つから。正しい日本語の使い方、本屋の立ち読みでいいから、勉強したってムダにはならないと思うな。