20日、外堀通りの外国人ビジネスマン。

丸の内20

外堀通りの歩道を、南に歩く。右側は都心の大動脈、片側3車線の道路は、車の絶えることがない。大手町から日比谷公園に下る国道1号線だ。

私が歩く先に、ひとりの男性が見えた。身体をひねっては、ジャケットの裾がひらりと舞う。段々と近づくと、その男性は、右手にタバコを持っている。タバコの先に着いた灰をオーバーに投げていたのだ。ま、私もよくやることだ。

その男性は、茶髪の大柄な白人男性だった。ここは世界のビジネス街。外国人のビジネスマンは多く見かける。おそらくビル内が禁煙で、通りへ出てタバコを吸っていたのだろう。

さらに近づくと男性は身体を翻し、タバコを歩道脇の植え込みに投げ捨てて、あっという間にビルに消えた。私がその横を通ると、その建物の入口に外資系証券会社のロビーがあった。中を見るとゴージャスな雰囲気だ。植え込み脇に捨てられたタバコは、まだ煙が出ている。

ん、待てよ、この地区は路上喫煙が禁止のはず。ましてや最後はポイ捨てかい。困った外人さんだ。今や外資は東京を飲み込んでいる。そんな東京が日本を牛耳っている。うかうかしていると、日本は外資にポイ捨てされるかもしれない。