姉に連れられて、病室の戸を開けると、付き添う父と、ベッドに横たわった母がいた。父が、来てくれたで、誰かわかるか、と母に問いかける。母は私の方見ながら懸命に口を動かし、微笑んだように、私の名を呼んだ。よかった。これが1年ぶりの再会だった。脳梗…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。