趣味を持て、妻は言うけど。


なんかのテレビ番組を見ていた妻は、その番組の中で家庭内で行き場を失っている60代くらいの男性が新しい趣味を持つことで、また生き生きと生活をしていること、みたいなことを紹介する特集があって、私に対しても、なにか趣味を持ったら、と妻が言う。そうだよね、定年退職して仕事にも行かなくなって家庭でゴロゴロしている主人をその妻はどんな目で見ているのかをつくづく考える。確かに妻のご近所の知り合いにも、定年でご主人が家にいたままになって、その主人の存在が鬱陶しいと思う人は結構多いのだ。
「趣味を持て 妻は言うけど 何したら」
ははは、川柳なら簡単に思い浮かぶね。ま、しょうもない内容だけど。確かに川柳は面白い。「川柳 サイト」で検索するといくつかが引っかかる。投稿している川柳はさすがによくできている。でもせっかくの川柳も垂れ流しになっているような気がする。もったいないなあ。川柳は俳句のように季語が必要ない。ちょっとした皮肉が入っていればいいのだ。5、7、5のほんの17文字で表現できる。まてよ、この17文字をもっと短くしたらどうだろうか。最初の5を飛ばしてしまう。次の7文字を、3と4に分ける。すると、3,4,5の12文字になる。たとえば、「春が きたきた すぐそこに」みたいな感じ。3,4,5って、なかなかテンポがいいじゃないか。さらに、もっと短くして、2と3にしちゃう。「はる まだか?」みたいに。ちょっと意味が不明かな。ま、兎も角も、趣味がないんだから、新しい短川柳でも始めてみようか。
「趣味も あれこれ すぐ飽きる」
これでは困ったものだから。