いきなり「夜は外食しよう」と言う妻。

めったにそんなことを言わない妻だけど、今日は突然にそう言った。また、急にイライラするようなこと、面白くないことがあったのかなあ、などと私は考える。で、私が「どうして」と聞くと、妻は、「野菜がきゅうり1本しかないから」と言う。朝に、野菜を買い出しに行く時間がなかったらしい。私が、別に玉子焼きでもいいけど。何だったら、目玉焼きでも、玉子そぼろでもいいんだけどと、玉子料理を連発する。妻は、ひとこと、「イヤ」と。なんとかするわ、で、晩ご飯は、こうなりました。ブロッコリーとアスパラ、タマネギの野菜サラダと、小カレイのムニエルです。おまけに味噌汁もある。なんだ、十分じゃないか、と私は心の中でつぶやく。

母が亡くなってからは、父の病院やら、墓参りやらで、お昼を外食にすることが多くなった。ショッピングモールや、郊外レストランなどで、食べる機会も多くなった。でもね、そんなレストランや飲食店はあまりおいしくない。どうしてかと思うほど、おいしくない。やはり、ランチで1000円とちょっと、くらいじゃそれほどおいしいものは作れないんですね、チェーン店では。チェーン店って、どこの店でもおいしい同じ味を提供しようと、味の均一化を図っている。老若男女、誰にでもでも同じ味をね。暑い日、寒い日、雨の日、乾燥した日によって、人の味覚や嗜好は微妙に変わります。チェーン店では、その変化に対応できていないんですよ。

ま、我が家では、私と妻、猫の殿、犬の陸が揃って食事をする。これが一番の幸せ。といっても、殿は、私たちが食事をするとテーブルの上に登ってきて、どっかと妻の器の横で、伏せしている。そこで妻は、殿用のパックに入ったミンチをテーブルの置いた殿の器に入れると、殿が食べ始めるわけ。で、陸は、殿の食べ残しをじっとそばで待っているわけです。でも今日は、カレイのムニエル。殿も陸も、おこぼれにあずかりました。陸の場合は、勝手に取っていくんですけど。それが我が家の楽しい夕食。だから、外食したら、殿や陸がかわいそうでしょ。そう考えると、もしレストランチェーンで、個室があって、犬や猫も一緒に食事が出来るような店があったら、きっと利用するかも。なぜ個室かっていうと、オープンだと猫は逃げちゃうから。そんな個室ありの、犬猫オーケーのレストランがあれば、少々おいしくなくても、利用するかもね。だれか、考えてください。オープンしてください。